顕微鏡用デジタルカメラ　コントロールユニット DS-L2の不具合について

2008年1月23日
株式会社ニコン

平素より、ニコン製品をご愛用いただきまして、誠にありがとうございます。

この度、弊社製品DS-L2で、以下の2つの不具合が発生することが判明致しました。
不具合の内容及び、本件に関します弊社の対応につきましては、下記をご参照ください。
ご愛用のお客様には大変ご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます。

不具合現象

1. 1. うるう年2月の撮影画像ファイルの日付不具合

   • うるう年^*1の2月1日～29日に画像撮影を行った場合^*2、撮影画像ファイルの作成日付が正常な値となりません。

     2月1日の撮影画像：作成日付が表示されない、またはおかしな日付となります。

     2月2日～29日に画像撮影：作成日付が1日前になります。

   • 上記期間にフォルダを作成した場合には、その作成日付にも同様の現象が発生します。
   • 尚、不具合は作成日付に限定したものです。画像撮影そのものには影響はありません。

   *1 直近のうるう年は、2008年です。
   *2 製品の時間設定が合っていない場合は、その時間設定での2月1日～29日に本不具合が発生します。

2. 2. ツールメニューのキャリブレーションにてリレーレンズの倍率が反映されない不具合

   • 対物レンズとリレーレンズの倍率の入力によりキャリブレーションを行った場合、リレーレンズの倍率がキャリブレーション値に反映されず、正常な計測値が得られません。
   • 電動レボルバか状態検出レボルバを使用しているニコン80i/90i正立顕微鏡^*3、LVシリーズ顕微鏡、AZ100M顕微鏡をDS-L2と接続すると、対物レンズの倍率は自動認識されリレーレンズの倍率のみを入力することでキャリブレーションを行うことができます。この場合もリレーレンズの倍率はキャリブレーション値に反映されずに正常な計測値が得られません。
   • 長さがわかっている被写体を使用するマニュアルモードでキャリブレーションを行った場合、本不具合は発生しません。

   *3 90iの電動デジタルイメージングヘッド「DIH-E/M」の後ポートにカメラを接続している場合は、リレーレンズの倍率が固定であるため本不具合は発生しません。

対象製品

1. 1. うるう年2月の撮影画像ファイルの日付不具合

   • ファームウェアVer1.00～Ver3.10が実装されているすべてのDS-L2にて不具合が発生します。
   • 弊社ホームページよりファームウェアVer3.21を入手し、これをお持ちのDS-L2^*4にインストール済みの場合、不具合は発生しません。

2. 2. ツールメニューのキャリブレーションにてリレーレンズの倍率が反映されない不具合

   • ファームウェアVer3.10, Ver3.20, Ver3.21が実装されているすべてのDS-L2にて不具合が発生します。
   • 弊社ホームページよりファームウェアVer3.10, Ver3.20, Ver3.21を入手し、これをお持ちのDS-L2にインストールした場合にも不具合は発生します。
   *4 お持ちのDS-L2のファームウェアバージョンは、以下の手順でご確認頂けます。

   1. (1) メニューの"SETUP"タブをクリックし、SETUPメニューに入ります。

   2. (2) "PowerOn Settings"メニューが開きますので、その右下の"DS-L2 Ver="に続くバージョン情報をご確認ください。

   3. (3) 先頭の3つの数字がファームウェアバージョンを示します。
      （例） "DS-L2 Ver=321.xxxx.1798.071221"の場合は、ファームウェアバージョンはVer3.21です。

弊社の対応について

弊社ホームページに対策ファームウェア(DS-L2 Ver3.22)のダウンロードを公開いたします。
本ファームウェアをDS-L2にインストールして頂くことで、不具合の発生を防ぐことができます。
ソフトウェア・ファームウェア

ネットワーク経由でインストールを行うネットダウンローダとUSB2.0経由でインストールを行うUSBダウンローダの2種類を用意しております。

尚、使用環境等のご都合により、ダウンローダでのインストールが困難なお客様は、下記へご連絡くださいますようお願い申し上げます。対応窓口より対応方法をご説明いたします。

お問い合わせ窓口

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